これは校長ブログを翻訳したものに加筆したブログです。
この記事はシリーズになっており、これはパート1です。
●英語発音の意識の違い
私の10年間の英語教師の経験の中で、たくさんの、本当に色々なタイプの生徒さんに会いました。多くの生徒さんが共通して言っていたことは英語発音は重要ではないということでした。
彼らは英語でただコミュニケーションしたいと言っていました。興味深いことに、彼らのほとんどは英語でコミュニケーションできていると考えていました。その理由の一つは彼らの先生や友だちと英語でコミュニケーションできていたためです。
これらの生徒さんが気付けなかったことは、
1つ目に、
先生達は日本人の英語発音を長年聞いていて慣れているということです。
先生達は生徒さんが多少変な英語発音をしても何を言いたいかが分かるのです。
2つ目に、
生徒さんは同じ国出身の人と話す傾向がありました。
つまり彼らの発音は似ているので分かりやすいのです。
彼らは同じような発音の間違いをします。同じような間違いだからよく分かります。
発音がどれだけ大事かを私と二人の生徒様の会話例から見てみましょう。
例1.ある雨の日の、ファーストフードレストランにて
Student: Oh, teacher, I almost couldn't make it here. I was scared of the sandal!
生徒さん: 先生、私はもう少しでここに来れないところでした。サンダルが怖かったのです。
Me: Whose sandal were you scared of and why??!
私:誰のサンダルが怖かったのですか? そしてなぜですか?
Student: The sandal, the sandal!
生徒さん:あれです、あのサンダルです。
(私が彼女に誰のサンダルが怖かったのですか? と再度聞こうとしたときに雷(サンダー)の音が聞こえました。)
Student: Another sandal! Another sandal!
生徒さん:別のサンダルだー、別のサンダルだー
もちろん、もし生徒さんが英語をきちんと発音できなければ、同じ音を自分で聞き取ることはできません。


2人目の生徒さんの例を確認してみましょう。
Me: Who's older, you or your friend?
私:どちらのほうが年上ですか?あなたですか、それともあなたの友達ですか?
Student: Restaurant?
生徒様:えっ?レストラン?
まったく話がかみ合っていませんね。
原因はこうです。
この生徒さんは私が食べ物を注文したいと思ったのです。
つまり”order”と”older“を聞き間違えました。
それで”order”と”レストラン“をリンクさせました。
例2、ビジネスシーンでの発音間違い
あなたが英語のビジネスミーティングに参加して、休憩時間になったとしましょう。
給湯室でコーヒーを飲もうとしましたが、コップがありません。近くにいたアメリカ人女性にこう言います。

あなた「I need a カップ(cop)。」
(私は警察官が必要です。)
この女性はえっ?
警察官が必要なんて何が起こったの?
とビックリするでしょう。
もしかしたら近くの交番を紹介してもらえるかもしれません。

まず英語の音に耳を慣らせて、音の違いを学びましょう。未知の聞き取れない音は自分で正確に発音することはできません。
例3、日本語の発音間違いシーンだとこうなる
先程は母国語が英語でない外国人が英語を学ぶ場合の例です。分かりやすい例として、外国人が日本語発音に問題がある場合を取り上げてみましょう。
昔、某番組に出演していたスリランカ出身のアントン・ウィッキーさんの方がこのような話をしていました。
バスに乗っていて次の停留所で降りたかったのです。しかし、どのようにすればいいか分からず困っていました。
そして彼が取った行動は運転手さんにその旨を伝えることでした。彼は大声でこう言いました。
「ここで、殺して下さい。」
彼は「降ろして下さい」と言いたかったのですが、とんでもない間違いをしてしまいました。
この時、バスの運転手さんはどう思ったかが気になるところです。

多くの生徒さんが考えることとは逆で、英語の発音は大変重要です。
悲しいことに、英語ネイティブスピーカーの中には、ノンネイティブスピーカーが言っていることが分からない時にイライラする人もいます。
あなたは豊富なボキャブラリー、たくさんの英文法知識があるかもしれません(ネイティブスピーカーが知らないようなことでさえ)。
しかし、もし英語の発音がきちんとできずに、自分の言ったことが相手に伝わらなければ、あなたの豊富な知識は無駄になります。
まず私の考えでは、人間はまず聞く時に話し手の発音に集中します。
そして次に文法、単語力がどの程度かを判断するのです。
悲しいことに、もしあなが英語発音を上手にできないと、英語能力が十分でないと見なされます。
その2に続く
フィリピン留学時になぜ気合を入れて英語の発音矯正をすべきか? その2
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